i
シネマカルチャーCinemaCulture NEWS






ニュース!NEWS! 
2017年度(第90回)アカデミー賞のノミネート作品が発表!
作品賞は『シェイプ・オブ・ウォーターズ』『スリー・ビルボード』など9作品
監督賞は『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デルトロほか
主演男優賞はゲイリー・オールドマン、主演女優賞はフランシス・マクド―マンドなど
本選の発表と授賞式は日本時間の3月5日(月)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われる       

■90回目の節目の年となるアカデミー賞。作品賞をはじめ監督賞、主演女優賞、脚本賞など主要部門を中心に最多の13部門でノミネートされているのがギレルモ・デルトロ監督、サリー・ホーキンス主演のファンタジックで摩訶不思議なラブストーリー『シェイプ・オブ・ウォーター』。その対抗馬には、作品賞のほか主演女優賞など7部門の候補となっている『スリー・ビルボード』や、6部門でノミネートの『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』などが挙がっている。また作品賞や脚本賞などでも候補になっている『レディ・バード』を監督しているのは女優のグレタ・ガーウィグ。女性監督が監督部門でノミネートされたのはアカデミー賞史上5人目の快挙というのも話題だ。ちなみにキャスリン・ビグロー監督が女性としてはただ一人、『ハート・ロッカー』(08年)で監督賞を受賞している。
■主演女優賞の最有力は『スリー・ビルボード』のフランシス・マクド―マンドだろうか。『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスとの一騎打ちになりそうだ。一方、主演男優賞候補のダークホースは、『君の名前で僕を呼んで』のイケメン青年ティモシー・シャラメ。1995年生まれの22歳で、アカデミー賞の歴史のなかで最も若い主演男優賞候補だという。
■ミニシアター系のファンが気になるのが外国語映画賞。一足先に発表されたゴールデングローブ賞ではファティ・アキン監督のドイツ映画『女は二度決断する』が外国語映画賞を受賞したが、意外にもアカデミー賞ではノミネートさえされなかった。候補作は愛する人を突然失うトランスジェンダーを描いた『ナチュラルウーマン』、ハンガリー発、不思議なタッチのラブロマンス作品『心と体と』、カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した『ザ・スクエア 思いやりの聖域』、同じくカンヌ出品作のロシア発社会派ドラマ『ラブレス』など5作品。ノミネート一覧は以下の通り。
                                                               (2018年1月28日 記)

2017年度(第90回)アカデミー賞ノミネート一覧   (本選の発表と授賞式は日本時間の2018年3月5日)


作品賞
■「シェイプ・オブ・ウォーター」(13部門/3月1日公開)
■「ダンケルク」(8部門/公開済み)
■「スリー・ビルボード」(7部門/2月1日公開)
■「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(6部門/3月30日公開)
■「ファントム・スレッド」(6部門/5月公開)
■「レディ・バード」(5部門/6月公開)
■「君の名前で僕を呼んで」(4部門/4月公開)
■「ゲット・アウト」(4部門/公開済)
■「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(2部門/3月30日公開)
 

13部門ノミネートの『シェイプ・オブ・ウォーター』
(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
監督賞
■クリストファー・ノーラン 「ダンケルク」
■ジョーダン・ピール 「ゲット・アウト」
■グレタ・ガーウィグ 「レディ・バード」
■ポール・トーマス・アンダーソン 「ファントム・スレッド」
■ギレルモ・デル・トロ 「シェイプ・オブ・ウォーター」
 
脚本賞

■エミリー・V・ゴードン/クメイル・ナンジアニ 「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」
■ジョーダン・ピール 「ゲット・アウト」
■グレタ・ガーウィグ 「レディ・バード」
■ギレルモ・デル・トロ/バネッサ・テイラー 「シェイプ・オブ・ウォーター」
■マーティン・マクドナー 「スリー・ビルボード」

 

脚色賞

■ジェームズ・アイボリー 「君の名前で僕を呼んで」
■スコット・ノイスタッター/マイケル・H・ウェバー 「The Disaster Artist」
■ジェームズ・マンゴールド/スコット・フランク、マイケル・グリーン 「LOGAN ローガン」 
■アーロン・ソーキン 「モリーズ・ゲーム」 
■バージル・ウィリアムズ/ディー・リース 「マッドバウンド 哀しき友情」 

 

主演女優賞
■サリー・ホーキンス 「シェイプ・オブ・ウォーター」
■フランシス・マクドーマンド 「スリー・ビルボード」
■マーゴット・ロビー 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
■シアーシャ・ローナン 「レディ・バード」
■メリル・ストリープ 「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
 

作品賞などのほかフランシス・マクド―マンドが主演女優賞にノミネートされている『スリー・ビルボード』
(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
主演男優賞
■ティモシー・シャラメ 「君の名前で僕を呼んで」
■ダニエル・デイ=ルイス 「ファントム・スレッド」
■ダニエル・カルーヤ 「ゲット・アウト」
■ゲイリー・オールドマン 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
■デンゼル・ワシントン 「Roman J. Israel, Esq.(原題)」
 

『君の名前で僕を呼んで』で史上最年少の主演男優賞候補になったティモシー・シャラメ
助演女優賞
■メアリー・J・ブライジ 「マッドバウンド 哀しき友情」
■アリソン・ジャネイ 「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
■レスリー・マンビル 「ファントム・スレッド」
■ローリー・メトカーフ 「レディ・バード」
■オクタヴィア・スペンサー 「シェイプ・オブ・ウォーター」
 

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」で助演女優賞候補になっているアリソン・ジャネイ
 (C)2017 AI Film Entertainment LLC
助演男優賞
■ウィレム・デフォー「The Florida Project(原題)」
■ウディ・ハレルソン「スリー・ビルボード」
■リチャード・ジェンキンス「シェイプ・オブ・ウォーター」
■クリストファー・プラマー「All the Money in the World(原題)」
■サム・ロックウェル「スリー・ビルボード」
 

『スリー・ビルボード』の熱演で助演男優賞候補になっているサム・ロックウェル
(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
外国語映画賞
■「ナチュラルウーマン」(セバスティアン・レリオ監督/チリ作品/2月24日公開)
■「The Insult(原題)」(ジアド・ドゥエイリ監督レバノン作品)
■「ラブレス」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督/ロシア作品/4月7日公開)
■「心と体と」(イルディゴ・エンエディ監督/ハンガリー作品/4月14日公開)
■「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(リューベン・オストルンド監督/スウェーデン作品/4月28日公開)
 

主演女優(男優?)のダニエラ・ヴェガ・マリーナの個性が強烈!な『ナチュラルウーマン』
長編アニメーション賞
■「ボス・ベイビー」(トム・マクグラス監督/3月21日公開)
■「The Breadwinner(原題)」(ノラ・トゥメイ監督)
■「リメンバー・ミー」(リー・アンクリッチ監督/3月16日公開)
■「Ferdinand(原題)」(カルロス・サルダーニャ監督)
■「ゴッホ 最期の手紙」(ドロタ・コビエラ監督/公開済)
 
作曲賞

■ハンス・ジマー 「ダンケルク」 
■ジョニー・グリーンウッド 「ファントム・スレッド」 
■アレクサンドル・デスプラ 「シェイプ・オブ・ウォーター」 
■ジョン・ウィリアムズ 「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」 
■カーター・バーウェル 「スリー・ビルボード」 

 

主題歌賞

■「Mighty River」 「マッドバウンド 哀しき友情」 
■「Mystery of Love」 「君の名前で僕を呼んで」
■「リメンバー・ミー」 「リメンバー・ミー」 
■「Stand Up for Something」 「マーシャル 法廷を変えた男」
■「This Is Me」 「グレイテスト・ショーマン」

 

視覚効果賞

■「ブレードランナー 2049」
■「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
■「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」
■「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」
■「キングコング 髑髏島の巨神」

 
美術賞

■「美女と野獣」
■「ブレードランナー 2049」
■「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
■「ダンケルク」
■「シェイプ・オブ・ウォーター」

 
撮影賞

■ロジャー・ディーキンス 「ブレードランナー 2049」 
■ブリュノ・デルボネル 「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 
■ホイテ・バン・ホイテマ 「ダンケルク」 
■レイチェル・モリソン 「マッドバウンド 哀しき友情」 
■ダン・ローストセン 「シェイプ・オブ・ウォーター」 

 
衣装デザイン賞

■ジャクリーン・デュラン 「美女と野獣」 
■ジャクリーン・デュラン 「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
■マーク・ブリッジス 「ファントム・スレッド」 
■ルイス・セケイラ 「シェイプ・オブ・ウォーター」 
■コンソラータ・ボイル 「Victoria and Abdul」 

 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞

■「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
■「Victoria and Abdul」
■「Wonder」

 
編集賞

■「ベイビー・ドライバー」
■「ダンケルク」
■「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」
■「シェイプ・オブ・ウォーター」
■「スリー・ビルボード」

 
音響編集賞

■「ベイビー・ドライバー」
■「ブレードランナー 2049」
■「ダンケルク」
■「シェイプ・オブ・ウォーター」
■「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」

 
録音賞

■「ベイビー・ドライバー」
■「ブレードランナー 2049」
■「ダンケルク」
■「シェイプ・オブ・ウォーター」
■「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」

 
長編ドキュメンタリー賞

■「Abacus: Small Enough to Jail」
■「Faces Places」
■「イカロス」
■「アレッポ 最後の男たち」
■「ストロング・アイランド」

 


 





  映画ファンのための映画サイト
   シネマカルチャーdigital

Powerd by Contrescarpe(1998-2006 Cinema-joho.com/2017- CinemaCulture)
Copyright(c)Contrescarpe/CinemaCulture.All rights
reserved.
info@cinemaculture.tokyo